ブルーベリーの育て方

ブルーベリー

ブルーベリーは、実が収穫できる楽しみがあります。果樹の中でも栽培が容易ですが、土壌改良が必要なので、チェックしておきましょう。実を収穫したいなら、鳥よけネットの作り方も確認しておく必要があります。ブルーベリーの育て方や特徴を紹介します。

ブルーベリーの特徴

【別名】ヌマスノキ
【科/属】ツツジ科スノキ属
【樹高】1~3m
【種類】落葉低木
【樹形】株立ち
【花期】4月
【花色】白
【葉形】卵形
【使い方】庭木、食用
【耐陰性】なし
耐寒性】強い
【名前の由来】英名の和音読み、同属果樹の総称。

ブルーベリーは、北アメリカ原産の落葉低木です。海外では半落葉性もありますが、日本で植えられているブルーベリーは落葉します。

春の鐘型の白い小花や、秋の果実、秋の紅葉など1年中楽しませてくれるでしょう。樹高が低いので、狭い庭でも育てやすくなっています。

ブルーベリー
ブルーベリーの花は、品種によって多少開花時期が異なります。品種によって4月~6月ごろに開花します。花は長さ1cm前後の鐘形で、枝先にまとまって下向きに咲くのが特徴です。

ブルーベリー
ブルーベリーの葉は、先がとがった卵形です。長さ約6cmで、新芽から秋までの緑の葉と、秋からの紅葉が楽しめるので、観賞用としても向いています。

紅葉

ブルーベリー
ブルーベリーは秋になると、真っ赤に紅葉します。同じツツジ科のドウダンツツジのように赤く紅葉するため、秋の紅葉の見ごたえがあるでしょう。

ブルーベリーの実は、花先につくられた花芽が咲き、11月に結実します。実は甘酸っぱく、食べられるので、人気の果樹のひとつです。実がなったときは緑色をしていますが、熟すに従い実が黒っぽく変化します。

自分の花粉だと授粉しにくいので、2品種以上を近くに植え付けます。違う品種の苗から授粉させるようにすると、実つきがいいです。

樹高

ブルーベリーの樹高は、1~3mです。人の背丈の半分くらいの高さしか育たないので、実を収穫しやすいでしょう。複数の苗を並べて植えて、生垣としても使うことができます。

種類

ブルーベリー
ブルーベリーの品種は、主に2つに分けられます。アメリカで改良された「ハイブッシュ系」と「ラビットアイ系」です。

ハイブッシュ系

ハイブッシュ系は耐寒性が強い品種です。東北地方や北海道など、夏が涼しい地方に適しています。ハイブッシュ系の品種は「アーリーブルー」「ウェイマス」「コリンズ」「レイトブルー」などです。

ラビットアイ系

ラビットアイ系は寒さに弱く、-10度にならない地方で育てるのに向いています。関東地方でもラビットアイ系なら育てることができるでしょう。ラビットアイ系の品種は「ホームベル」「ウッタード」「ティフブルー」などがあります。

ブルーベリーの基礎知識

ブルーベリー

ブルーベリーの花言葉は?

ブルーベリーの花言葉は、「知性」「信頼」「思いやり」などです。

ブルーベリーの木の鳥よけ方法

ブルーベリーの実がなると鳥の食べられてしまうので、鳥よけネットを作成しましょう。木の四方に4本の支柱を土にさし、周りをネットで覆うと鳥よけができます。鳥は横だけでなく上からも来るので、ぐるりと網で囲うのがポイントです。

ブルーベリーの摘み取り方

ブルーベリーは完熟すると色が黒く変わっていきます。周りの実と比べて黒く変わっているものは完熟しているサインです。実の表面が白っぽいのはまだ熟していません。

ブルーベリーの摘み取り方はとてもシンプルです。指で実を優しく引っ張ると、ぽろっと外れます。力を入れなければ取れない実は、まだ熟していません。

ブルーベリーの植え付けはピートモスがポイント

ピートモスは酸性土壌を好むので、ピートモスで土のpHを調節します。市販のピートモスを選ぶ場合は、「未調整ピートモス」を選んでください。

ピートモスは植え付ける土とよく混ぜ合わせておきます。長く育てているブルーベリーも土質が変わってくるので、ときどきピートモスを株に与えます。周りに穴をあけてピートモスを混ぜ合わせる方法です。

乾燥予防のために株の根元にピートモスでマルチングするのもおすすめです。

ブルーベリーに農薬は必要か?

ブルーベリー
ブルーベリーは病害虫がほとんど発生しないので、無農薬で栽培が可能です。

ブルーベリーを甘くする肥料とは?

ブルーベリーの肥料選びで迷ったら、市販の「ブルーベリー肥料」を選びましょう。必要な成分が配合されているので、失敗が少なくなっています。

肥料は与えすぎてしまっても株が弱る原因となるので、適切な量を与えてください。硫安や鶏糞は実の味を悪くするので与えないようにします。

ブルーベリーの元気がないのは?

ブルーベリーの木は、ピートモスで土壌改良した場所に植え付ければ、枯れることはありません。日照時間が少ないところでも、葉の色がわるくなります。

ブルーベリーの寿命とは?

ブルーベリーの枝の寿命は、7~8年だともいわれています。古い枝ばかりになると実つきが悪くなるので、4~5年で枝を更新させます。古い枝は切りとり、新しい枝を伸ばすとまた実つきがよくなります。

ブルーベリーの木自体は、50~100年位の寿命があります。管理がよければ、1世代くらい十分実を収穫できるでしょう。ただしブルーベリーの品種によっては数十年ほどで寿命が短いものもあります。

ブルーベリーの育て方

ブルーベリー
ブルーベリーは、日当たりのよい酸性土壌を好みます。根が浅く張るので、乾くところに植え付けるのは避けましょう。寒さには比較的強いです。

夏に土が乾くようであれば、ときどき夕方に水をたっぷりと与えましょう。

剪定

ブルーベリーは、2~3月に剪定します。内部にある細かい枝を切り取るようにしましょう。長く伸びた枝も半分くらいに切り詰めてください。4~5年経った古い枝は、地際で切り取って若い枝に更新していきましょう。

長い枝が発生したら、5月ごろに切り取りましょう。遅く伸びた弱い芽には花芽が付きません。花芽は枝の先端部分につくので、花芽がある枝を切り取らないようにします。

害虫や病気

ブルーベリーは、病害虫がほとんど見られません。実が熟すと鳥に狙われてしまうので、ネットで覆って実を食べられないようにしましょう。

肥料

ブルーベリーの肥料は、3月と秋に与えます。油粕と骨粉を混ぜ合わせたものを施しましょう。

増やし方

ブルーベリーは、発根したひこばえを切り取り増やすことができます。

移植や植え替え

ブルーベリーの根は細く浅く張るので、植え替えしやすいです。植え替えが必要な際は、11月~3月までの落葉期におこないましょう。寒さの厳しい時期は避けて秋か春の植え替えがおすすめです。

植木鉢でブルーベリーを育てている場合は、毎年植え替えしましょう。ピートモスを入れて酸性土壌にしても、少しずつ土のpHが傾いてしまうからです。植え替えの際は一回り大きな鉢に植え替えて、ピートモスを混ぜた用土で植え付けます。

ブルーベリーの入手方法

ブルーベリー

値段

ブルーベリーのポット苗は、1,000円前後で売られています。

販売先

ブルーベリーが栽培可能な地域であれば、ホームセンターや園芸店で比較的容易に手に入りやすいでしょう。

ちなみに札幌市では記念樹としてブルーベリーの木をプレゼントしています。我が家のも記念樹としていただいたブルーベリーの木が、10年以上育っていて、実つきもよいようです。(年によって樹木の種類が変わります)

苗木

ブルーベリーの苗木を入手したら、11月~2月までに植え付けます。細い根で酸性土壌を好むので、軽いローム質の土にピートモスを混ぜ合わせて、酸性土壌にしましょう。

鉢植え

庭にブルーベリーの木を植える場所がない場合や、暖地でブルーベリーの木が育ちにくい場合は、植木鉢で管理してみましょう。

酸性土壌にするためにピートモスを混ぜ合わせて植え付けてください。ブルーベリーは乾燥を嫌うので、用土が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。夏の乾燥する時期は、毎日水やりしてください。

実を付けたいなら違う品種を2本植木鉢で育てるのがおすすめです。

ブルーベリーのQ&A

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大苗をたくさん買いたいと思っています。今3月11日ですが、まだ苗が揃っていない?今買うより、苗が出回る時期まで待って買った方が良いのか?
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朝起きて庭にでたら、なんと!ブルーベリーが半分くらいに〜、えーーーーーーーっ!あの楽しみな実はどこへ?
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5年生苗とか、大株が欲しいのですが、売ってないんですよね〜
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まとめ

ブルーベリーは春の小花から、秋の実の収穫、真っ赤な紅葉まで楽しめます。果実としても人気があるので、庭木として植えてみてはどうでしょうか。ブルーベリーは寒さに強い品種と、暖かい地方向けの品種があるので、育てたい地域から品種を選んでください。