シモツケの育て方

シモツケ

シモツケは、初夏に小花が枝先にまとまって咲くのが特徴です。赤やピンクの花が咲くので、可愛らしい印象になります。シモツケは北海道から九州まで自生する品種で、性質が丈夫で初心者にもおすすめです。シモツケの特徴や育て方を紹介します。

シモツケの特徴

【別名】キシモツケ
【科/属】バラ科シモツケ属
【樹高】1~2m
【種類】落葉低木
【花期】5~8月
【花色】白、赤、ピンク
【葉形】卵形
【使い方】庭木
【耐陰性】ややある
耐寒性】強い
【名前の由来】下野の国(現栃木)が産地とされているため。。

シモツケは、日本の山地に分布する、落葉低木です。北海道から九州までの幅広い地域に自生しています。

シモツケは自然樹形で株立ちとなり、樹高2m程度で庭木として植えやすいでしょう。枝先にまとまって咲く花が特徴で、5月~8月に花を楽しませてくれます。

シモツケ
シモツケの花は、5月~8月に開花します。一般的にシモツケの花色は赤ですが、個体により淡いピンクや白もあります。花色は変種が多いので、花色を選ぶ楽しみもあるでしょう。雄しべが毛のようになりアクセントになります。

シモツケ
シモツケの葉は、先がとがった卵形です。葉の長さは3~8cmで、幅は2~4cmあります。葉の縁には不揃いのギザギザがあるのが特徴です。

紅葉

シモツケは、秋になると葉が赤くなり紅葉が楽しめます。ちょうど人の背丈の高さに成長するので、紅葉した葉を鑑賞しやすいでしょう。

シモツケの実は、9月~10月になります。2~3mmの小果が5つ集まって、1つの集合果をつくります。

樹高

シモツケの樹高は、1~2m程度です。樹形は自然と株立ちとなるので、ある程度の横幅は必要になります。

種類

シモツケ
シモツケには、いくつかの園芸種があります。白い花が咲く「シロバナシモツケ」、白と赤の花が混ざる「サキワケシモツケ」、黄金の葉が特徴の「ゴールドマウンド」などです。

ほかにも「ホザキシモツケ」「斑入りシモツケ」「ベニバナシモツケ」「ヒメシモツケ」などの品種も選ぶことができます。

シモツケの基礎知識

シモツケ

シモツケの花言葉は?

シモツケの花言葉は、「無駄」「無益」「整然とした愛」などです。

ドライフラワーになるシモツケ

枝先にまとまって花がつくシモツケは、ドライフラワーとしても楽しむことができます。花を枝ごと収穫して、陰干ししてドライフラワーにできます。

シモツケとコデマリの違いは?

コデマリ
写真はコデマリ
シモツケとコデマリは、どちらも「バラ科シモツケ属」の植物です。コデマリは白い花がまとまって咲きます。若い枝はしなやかで、垂れ下がるのが特徴です。シモツケと同様に株立ちに育つ品種ですが、シモツケは枝先に花が咲くのに対し、コデマリは枝全体が白い花で覆う違いがあります。

シモツケに似た花とは?

シモツケソウ
写真はシモツケソウ
シモツケの花に似ているのは、「シモツケソウ」です。名前が似ていてどちらも「バラ科シモツケ属」ですが、シモツケは庭木なのに対し、シモツケ層は多年草です。多年草は枝が木質化しないので、見分けがつくでしょう。

花がまとまって咲くのがシモツケで、花が広がるように咲くのがシモツケソウです。

シモツケの育て方

シモツケ
シモツケは、北海道から九州まで幅広い地域で地植えができます。栽培場所は、日当たりと水はけのよい場所です。

株元が著しく乾く場合は、堆肥を十分混ぜ合わせて保水性を高めましょう。

剪定

シモツケの剪定は、1月~2月におこないます。強い剪定もできるので、好みの高さに刈り込んで仕立てましょう。

シモツケの花芽は、新梢の先や、途中から伸びてきた枝にもつきます。そのため、好きな場所で剪定しても、失敗が少ないです。

シモツケの株が4~5年経ったら、古い枝を地際から切りとり、新しい枝に更新させます。ホザキシモツケは3~4年での更新が目安です。

害虫や病気

シモツケは、風通しが悪いと病害虫が発生しやすくなります。うどんこ病、アブラムシ、カイガラムシに注意しましょう。病害虫を見つけたら早めに駆除します。

肥料

シモツケ
シモツケの肥料は、1月~2月に与えます。堆肥や乾燥牛ふんを与えてください。

増やし方

シモツケは、挿し木で増やすことができます。挿し木は6月~7月が適期です。

移植や植え替え

シモツケの移植は容易です。根をよく張るので失敗なく植え替えができるでしょう。植え替えに適しているのは、11月~12月か2~3月です。

シモツケの入手方法

シモツケ

値段

シモツケのポット苗は、数百円くらいから買うことができます。

販売先

シモツケは日本にも自生する品種のため、幅広い地域のホームセンターや園芸店で入手できるでしょう。近くのお店で手に入りにくい場合は、ネットショップの活用がおすすめです。

苗木

シモツケの苗木を入手したら、11月下旬~12月までか、2月~3月に植え付けします。植え付け時に堆肥を十分混ぜ込んでください。植え付けたらたっぷりと水を与えます。

盆栽

シモツケは育てやすい庭木で、盆栽として仕立てることもできます。自然樹形が株立ちになり、こんもりとした盆栽に仕上がるでしょう。

シモツケの盆栽は、日当たりと風通しのよい場所で管理します。水を好む植物なので、夏の暑い日は半日陰に移動させてください。土が乾いたらたっぷり水を与えます。

シモツケのQ&A

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似ていて区別がつけづらいです。お分かりになる方よろしくお願いします。
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まとめ

樹高が高くならず管理が楽な庭木を植えたいなら、シモツケを選んでみましょう。自然樹形でも株立ちになり、無造作に刈り込んでも花芽を切りとってしまう心配がありません。シモツケは日本各地にも自生する品種で、丈夫で育てやすい樹木です。