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ブドウの木の栽培方法

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ブドウの木は実を食用にできるので、果樹としても人気があります。つるが伸びて扱いにくいようですが、仕立て方さえ覚えてしまえば栽培は用意で、庭植えからコンパクトな鉢植えにも対応できます。ブドウの木の特徴や育て方を紹介します。

ブドウの木の特徴

【別名】-
【科/属】ブドウ科ブドウ属
【樹高】3~5m
【種類】つる性落葉樹
【樹形】1本立ち
【花期】5月
【花色】黄緑
【葉形】ハート形
【使い方】庭木、食用
【耐陰性】なし
耐寒性】強い
【名前の由来】ブドウの漢名が「葡萄」で、それを和音読みにしたもの。

ブドウは、アメリカ系やヨーロッパ系の品種がある、つる性落葉樹です。果樹の中では最も古くから世界で栽培されています。

日本では、山梨県で800年前から栽培されていたといわれています。ブドウの木は果樹としても育てやすく、初心者向けです。

ブドウの木はつる性植物のため、つるの管理を知っておく必要があります。また、実を大きくするための「芽かき」や「摘果」、雨から実を守る「袋かけ」などの作業方法をチェックしましょう。


ブドウの木の花は、5月に開花します。黄緑色の小さな花がまとまって咲きます。花穂は長さが15cm~20cmくらいになります。


ブドウの木の葉は、角ばったハート形です。葉の長さは10cm~30cmの大型で、幅は10cm~25cmになります。葉の縁に浅いギザギザがつくのが特徴です。


ブドウの木の実は、9月ごろに熟します。実は丸形または卵形です。品種によって黄緑色のものや、深い紫になります。

樹高

ブドウの木の樹高は、3m~5mです。つるが長く伸びて、巻きひげが他のものに絡みついていきます。ブドウの木は広い場所がないと栽培できないように感じますが、鉢植えで育てればコンパクトになるので狭い庭にもおすすめです。

種類


ブドウの木は、アメリカ系品種とヨーロッパ系品種から、改良品種が生まれました。アメリカ系ブドウは開花適温が17度で、寒さにも強いので日本各地で栽培が可能です。

ヨーロッパ系のブドウは、開花適温が高く、雨が少ない環境を好みます。そのため、日本ではヨーロッパ系のブドウをハウス栽培していることが多いです。庭で地植えするなら、アメリカ系品種を選びましょう。

ブドウの木の品種でよく栽培されているのは、大粒になる「巨峰」、園芸品種の「甲州」、黒紫色になる「ベリーA」などです。ほかにも「デラウエア」、マスカットのような緑色の実がなる「ロザリオ・ビアンコ」などもあります。

ブドウの木の基礎知識

ブドウの花言葉は?

ブドウの木の花言葉は、「陶酔」「好意」「信頼」などです。

ブドウの追熟方法とは?

ブドウの実は追熟させません。木になっているときに色つやを確認して、収穫時期を見極めましょう。房の上のほうが先に甘くなるので、1粒とって食べてみると熟しているかわかります。

収穫は日中を避けて、朝か夕方がおすすめです。

ブドウはパーゴラ仕立てがおすすめ

ブドウの枝はよく伸びるので、上から実を垂らすことができるパーゴラ仕立てがおすすめです。庭にパーゴラを立てるスペースがないときは、鉢植えにしてトレリスやフェンス仕立てにするとコンパクトになります。

1年目の苗木は、地際から60cmくらいから出る新梢を左右に誘引します。残りは真っすぐ伸びる主幹を縦に誘引しましょう。

2年になったら、さらに60cm上の部分から出た新梢を左右に誘引します。3年目も同様に誘引していくと、上から3段になります。

ブドウの葉は天ぷらにして食べられる

ブドウの葉は食べられるので、天ぷらに加工するのがおすすめです。若葉をとったら、衣をつけて油で揚げると美味しく食べられます。

ブドウの木の育て方


ブドウの木は、アメリカ系品種であれば東北地方以南で栽培が可能です。栽培に向いているのは、日当たりと水はけがよい場所で、雨が当たりにくいところです。土質はやや粘土質で、窒素分の少ない場所を好みます。

剪定


ブドウの木は、長く伸びたつるの剪定が必要です。剪定に適しているのは、12月~1月までです。

主幹をフェンスや垣根、トレリス、パーゴラなどに誘引します。主幹から左右に枝が出てくるので、枝を横に這わすようにしましょう。

横に出ている枝は、2芽残して切り詰めます。側枝を切り詰めることで、「結果母枝」となり、実のなる枝になります。実を収穫したら側枝を2芽残して切りましょう。

ブドウの枝から出ているつるは、生育に不要なものなので早めに切り取ります。

芽かき


ブドウの木の苗木を植え付けたら、芽かきをします。枝の節からたくさんの芽が出るので、2~3芽残して取り除きます。芽を取ることで成長させたい部分に栄養がいきわたります。

芽が出ている部分をよくみると中心部に「主芽」があり、そのわきに「副芽」が出ています。副芽は不要なものなので、主芽を残してかきとりましょう。

摘房

ブドウは花が数千個集まった花穂となるので、そのまま放置すれば1つずつの実が大きくなりません。そのため、花が蕾の段階から花穂を整理します。

花穂の付け根から左右に出ているものは「副穂」なので、付け根から切りとります。花穂の先端も1/3のところで切りとりましょう。

花が開花して実をつけてからは摘房します。小花が固まったものを「車」と呼ぶので、花穂に対し車を10個になるよう取り除いていきます。

1つの枝に対しては1房になるよう調節しましょう。さらに粒が大きくなってきたら、粒が小さいものを取り除いてください。とくに巨峰のように粒が大きくなる品種では、摘粒の作業が必要です。

袋かけ

ブドウの実は雨に弱いので、袋かけが必要です。袋は長方形の紙を用意して、片側を中心に向かって切り目を入れます。ブドウの房の付け根を切れ目に通し、全体を包んでホチキスで留めましょう。

害虫や病気

ブドウの木は、うどんこ病、灰色かび病に注意が必要です。病気が発生したら、消毒をおこなってください。害虫はコウモリガ、コスカシバが発生したら、早めに駆除します。

肥料


ブドウの木の肥料は、12月と9月に与えます。油粕と骨粉を混ぜたものを与えましょう。

増やし方

ブドウの木は、挿し木で増やすことができます。穂木を切りとったら葉を落として、土にさして増やしましょう。根が出るまで慎重に管理してください。

移植や植え替え

ブドウの木を移植する場合は、12月または2月で、寒冷地では春がおすすめです。移植時は枝を短く切り詰めてください。

ブドウの木の入手方法

値段

ブドウのポット苗は、数百円程度から売られています。

販売先

ブドウの木は幅広い地域で栽培が可能なので、近くのホームセンターや園芸店で手に入れやすいでしょう。近所で売られている苗は、その地域に合った品種があるのでおすすめです。

特定の品種が手に入りにくい場合は、ネットショップを活用しましょう。ネットでは実がついている鉢植えも売られているので、プレゼント用にも活用できます。

苗木

ブドウの木の苗木を入手したら、12月か2月、寒冷地は春植えがおすすめです。土に堆肥をよく混ぜ合わせましょう。接ぎ木部分が10cm~15cmくらい見えるように高めに植え付けてください。

鉢植え

ブドウは鉢植えで育てるとコンパクトになります。苗木を購入したら、8号~10号の鉢に植え付けましょう。土は培養土に川砂を2割混ぜて、水はけをよくします。

ポット苗から苗木を取り出したら、根の下の部分を切り落とします。植木鉢には根が均等に広がるようにします。苗木は接ぎ木部分から40cm上を切り戻し、支柱に固定しましょう。

ブドウの木のQ&A

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現在(7/15)、満開から35日目ぐらいのシャインマスカットにカイガラムシが多発しています。この時期だと何を散布したらいいでしょうか?
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ブドウ栽培に関して、剪定方法(巨胞)・・・

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苗は3年生を買おうと思います。庭に地植えの場合は、すぐに棚は必要なのでしょうか。
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ブドウの栽培は主に洪積土で行われていますが、それはなぜなのでしょうか?
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ブドウの苗について・・・

新苗で昨年暮れに植えつけたものです新芽が出てきて喜んでいましたが芽の辺りや新しい茎に水滴のようなものがたくさん出来て水だと思っていましたが少し粘りがあって違うような気がして来ましたこれはなにか?教えてください。
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まとめ

ブドウは実を収穫できるので、果樹としても人気があります。比較的栽培が容易なので、園芸初心者にもおすすめです。品種が多数あるので、自分にあったブドウの木を選んでみましょう。