レンギョウの育て方

レンギョウは春に咲く、黄色い小花が魅力の樹木です。適度な高さの庭木で強剪定にも強いので、狭い庭でも育てやすいでしょう。短く刈り込んで生垣にも使われています。レンギョウの特徴と手入れの方法を紹介します。

レンギョウの特徴

レンギョウは、中国原産の落葉低木です。日本に渡ってきた時期はかなり古いようですが、詳しくはわかっていません。レンギョウは葉が細長いため、花が咲いても葉が茂っても様子が変わらない木です。

花

レンギョウの花は、鮮やかな黄色をしています。花が咲く時期は3月中旬～4月下旬までです。葉が出る前に開花するので、枝いっぱいに黄色の花が咲く様子が楽しめます。花は径2.5cmで、内側はやや橙色を帯びています。

葉

レンギョウの葉は、先がとがった卵形です。長さ4～8cmで、幅3～5cmの大きさになります。葉の縁にはギザギザがあるのが特徴です。

紅葉

レンギョウの葉は、秋になると赤く紅葉します。生垣として使えば、家の周りを行きかう人にも紅葉を楽しんでもらうことができるでしょう。

実

レンギョウの実は、長さ1.5cmほどです。先がとがったへん平な形をしています。実は熟すと褐色になり、2つに裂けて長さ1cmの種子が出てきます。

樹高

レンギョウの樹高は、2～3mです。庭に植えても高くなり過ぎないので、扱いやすいでしょう。株立ちになり多少横に広がるので、幅はある程度必要です。

種類

レンギョウの種類は、枝の伸び方が違っています。ツルのように長く伸びるもの、垂れ下がる枝、枝が上に伸びるもの、横に張るものなど種類があります。

枝が直立するものとして「シナレンギョウ」があります。花は垂れ下がり花期が長い品種です。19世紀ごろにレンギョウとシナレンギョウが交配され、花が大きい品種もつくられ日本に入ってきています。その品種で代表的なのが「ベアトリックス・フォーランド」です。

枝が弓なりに伸びる「チョウセンレンギョウ」もあります。葉の丈夫に鋭いギザギザがあるが特徴です。ほかにも「ヤマトレンギョウ」という品種もあります。

成長速度

レンギョウは成長が速い木なので、コンパクトに仕立てたいときは剪定してください。それでも樹高が最大3mまでなので、大きくなりすぎることはありません。小さい苗から植え付けても、3年で大株に育つため、生垣としても早く仕立てることができます。

レンギョウの基礎知識

レンギョウの花言葉は？

レンギョウの花言葉は、「希望」「集中力」「とまどい」などです。

漢方としても使われるレンギョウ

漢方では、レンギョウの果実を収穫したものを使っています。実を乾燥させて使われています。

レンギョウに似た花とは？

レンギョウと似た小花が咲く庭木として、ウチワノキがあります。どちらもモクセイ科の植物で、「シロハナレンギョウ」とも呼ばれています。寒さにも強く育てやすい木です。

オウバイの育て方

オウバイは東北以南で栽培可能な落葉低木です。春に咲く黄色い花が魅力的でしょう。樹高が高くならず、狭い庭にも向いています。病害虫にも強く初心者にもおすすめです。オウバイの特徴やロウバイとの違い、オウバイの育て方を紹介します。 オウバイの特徴 オウバイは、中国原産の落葉小高木です。日本では東北以南で栽培することができます。オウバイは黄色い花が特徴

レンギョウの育て方

レンギョウは寒さに強く、北海道南部まで植えることができます。植える場所は、日当たりがよく水はけのよいところを選びましょう。公害にも強いのが特徴です。

剪定

レンギョウは放任して育てても大丈夫です。しかし、狭い庭で育てる場合は、花が咲き終わった直後に選定します。花芽は6月下旬～7月上旬にできるので、花芽を取らないように剪定してください。

花が咲き終わった時期以外の剪定は、12月～1月までが適期です。古い枝を付け根から落として、新しい枝を残しましょう。4～5年に強く切り詰めて、枝を更新させることができます。

チョウセンレンギョウは、地際から枝が数本出るので株立ちに仕立てます。

庭木の剪定のコツ

庭木を植えたら、剪定のコツを覚えておく必要があります。剪定は不要な枝を切りとり、花や実つきをよくして、日や風通しを改善させ成長に必要です。難しそうな庭木の剪定も、ひとつずつ学んでいけば習得ができるでしょう。 庭木の剪定に役立つ仕立て方の種類4選 庭木の剪定で仕立てる方法は、主に4種類あります。和風庭園では「散らし玉仕立て」や「玉仕立て」を使うこと

害虫や病気

レンギョウは、特に心配がありませんが、カイガラムシが発生することがあります。

肥料

レンギョウの肥料は、花が咲き終わったころに、油粕と骨粉を混ぜ合わせたものか、化成肥料を与えます。肥料はリン酸やカリ分の多いものを選んでください。

庭木の肥料の与え方

樹木を庭に植えると成長を抑えたい場合もありますが、多くの場合は花や実を付けたいと考えているはずです。植物には栄養が必要なので、適切な肥料の与え方を覚えてみましょう。逆に与えすぎもよくないので、適切な肥料の与え方を紹介します。 庭木の2つの肥料について 庭木に与える肥料は、大きく分けて2種類です。元肥（もとごえ）と追肥（ついひ）の2種類に分けられて

増やし方

レンギョウは、挿し木で増やすことができます。芽が出る前の3月におこなうとよいでしょう。

挿し木、接ぎ木、種まきの方法

家庭で育てている庭木を増やす場合は、5つの方法で増やします。それぞれの樹木に合った増やし方を利用すれば、家庭でも簡単に増やすことが可能です。 挿し木、接ぎ木、取り木、根伏せはどれも、親の性質をそのまま受け継ぐ方法です。種まきは親の性質を受け継がないことも多いので、見た目が違う品種が誕生することがあります。 挿し木のやり方 挿し木とは、増やし

移植や植え替え

鉢植えとして植えているレンギョウは、数年に1回の割合で植え替えします。庭植えしているレンギョウの植え替えは、2月ごろが適期です。苗木から植える場合は、腐葉土を混ぜ合わせましょう。

レンギョウの入手方法

値段

レンギョウのポット苗は、数百円～1,000円くらいでも入手が可能です。

販売先

レンギョウの販売先は、近くのホームセンターや園芸店です。手に入りにくい場合は、ネットショップで購入しましょう。

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レンギョウのQ&A

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まとめ

レンギョウは春に黄色い花を咲かせる庭木で、丈夫な性質を持っているため初心者にもおすすめです。強い刈り込みにも強いので、生垣としても使えます。春に咲く桜と一緒に育てて、黄色とピンクのコントラストを楽しむのもよいでしょう。