アジサイの育て方

アジサイ

梅雨の時期に咲くアジサイは、日本人にとってなじみが深いでしょう。鉢植えでも育てることができるので、幅広い家庭におすすめです。挿し木も簡単で、育てやすく初心者にも向いています。アジサイの花言葉も合わせて解説します。

アジサイの特徴

【別名】ガク、ハマアジサイ
【科/属】ユキノシタ科アジサイ属
【樹高】1~2m
【種類】落葉低木
【樹形】株立ち
【花期】4月下旬~5月中旬
【花色】白、赤、ピンク、紫
【葉形】卵形
【使い方】庭木、鉢植え、切り花
耐陰性】ある
耐寒性】強い
【名前の由来】青い花が集まって咲くからアツ(集)、サイ(藍)から転訛したもの。

アジサイは、本州と四国に分布しています。1790年ごろに日本から中国へとアジサイが伝わり、さらに20世紀の初めにベルギー、オランダ、フランス、ドイツで品種改良がおこなわれました。ヨーロッパ方面で改良されたアジサイは「ハイドランジア」または「セイヨウアジサイ」という名前で日本に輸入されています。

日本に分布しているアジサイは、雄雌の両方を持つ両性花から、雄雌が退化した装飾花へと変化したものです。アジサイは樹勢が強いので、国内どこでも植えることができます。

アジサイ
アジサイの花は、6月~7月ごろに開花します。枝先に花がまとまって咲き、盛り上がって丸くつくのが特徴です。現在出回っているアジサイは、雄しべと雌しべが退化しています。花に見えるのは「がく」で、本来は雄しべと雌しべを保護するものでした。

アジサイの花色は、白、青、赤、赤紫など種類が多くなっています。現在では海外から輸入されたハイドランジアの品種が多く植えられるようになり、公園でも濃青色のアジサイは見かける機会が減ってきました。

アジサイ
アジサイの葉は、とがった卵形をしています。落葉樹のため、冬になると葉を落とします。

現在のアジサイは雄雌が退化しているので、実を付けることはありません。ヤマアジサイから種で増やしたものなら、秋になると実がなり種を収穫できることがあるでしょう。

樹高

アジサイの樹高は、1~2m程度です。庭に植えても高くなることがないので、庭木が高くなると困る場所に植えましょう。人がかがんだときに見えるくらいの樹高になります。

種類

アジサイ
アジサイは種類が多く、400~500種類ともいわれています。花が赤紫色になるのは「ガクアジサイ」です。高さ1.5~2m程度で、4枚のがくを持ちます。咲き始めは白ですが、次第に赤紫色に変わるのが特徴です。

葉に白の斑入りになる「フイリガクアジサイ」もあります。ほかにもがくが赤くなる「ベニアジサイ」、セイヨウアジサイは花がピンクや薄い紫色になるものもあります。北アメリカ東部原産の白い花が特徴の「アナベル」や、ノリウツギとも呼ばれる「パニキューラータ」などもおすすめです。

成長速度

アジサイの成長速度は速いです。苗木から育てても早く大きくなるので、庭でも存在感が出やすいでしょう。

アジサイの基礎知識

アジサイ

アジサイの花言葉は?

アジサイの花言葉は、「移り気」「家族団らん」などです。

アジサイには毒があるの?

アジサイは毒を持っているともいわれています。しかし、特定の地域からは毒が検出されたものの、違う地域では毒が検出されませんでした。品種や固体によっても異なると考えられています。過去にアジサイを食べて中毒をおこした例もあるので、アジサイを食べるのは避けてください。

アジサイのドライフラワーの作り方

アジサイのドライフラワー
アジサイの花が咲き始めたころは上手くドライフラワーになりませんが、時間が経って「秋色アジサイ」に変化し「がく」に厚みが出てきたら、ドライフラワーになります。収穫したアジサイの花は一度水揚げしてから、日陰で干しで乾燥させましょう。

花束にもおすすめのアジサイ

アジサイ
アジサイは花束としても楽しむことができます。たとえばガーベラやカーネーションと組み合わせて可愛らしく仕上げたり、カラーと組み合わせてシックにまとめたりできます。

アジサイのリースの作り方

アジサイのリース
アジサイのリースは、花を収穫してから輪に仕上げます。そのまま部屋に飾っておけばドライフラワーにもなります。リースを飾ってしばらくすると、色が変わってくるのでそれも楽しみのひとつです。

アジサイの押し花のやり方

アジサイ
アジサイの花は、押し花としても楽しめます。段ボールの上にティッシュペーパーを置いて、その上にアジサイの花を置きます。さらに上からティッシュペーパーと段ボールを重ねて、そのまま電子レンジで加熱しましょう。加熱時間によって花色が変化するので、時間を調節しながら楽しんでください。

アジサイの元気がないのは?

アジサイが乾燥し過ぎたり、直射日光に当たり過ぎたりすると元気がなくなります。乾燥しやすく日に当たる場合は、半日陰に移してください。

アジサイの育て方

アジサイ
日本在来のアジサイは、半日陰から日陰の場所に植え付けます。やや湿り気のある場所を好みやすく、土質は問いません。セイヨウアジサイも土質は問わないが、日当たりのよいところを好みます。

暖かい地域でアジサイを育てるなら、寒さに弱いセイヨウアジサイが向いています。東京以西でも冬は霜よけ対策が必要です。東北地方までの地域ではガクアジサイが育てられます。寒冷地では「ミナヅキ」を選ぶようにしましょう。

剪定

アジサイは放任しても樹形が整います。伸びすぎた場合は、花が咲いた後に混みあった枝や伸びすぎた枝を切り詰めましょう。剪定は8月ごろまでにおこなってください。大きくなりすぎた株は、根元近くまで切り詰めることはできますが、翌年は花が咲きません。

害虫や病気

アジアイは、目だった病害虫はありません。セイヨウアジサイは、梅雨明けにハダニが付きやすいので注意しましょう。

肥料

アジサイ
ガクアジサイやミナヅキの場合は、肥料を与えなくても大丈夫です。セイヨウアジサイは6月~7月ごろに、2~3回肥料を与えます。青色の花が咲くものは、窒素・リン酸・カリが同量含まれている化成肥料を与えましょう。青いアジサイは、ミョウバンを与えると花色がよくなります。

赤やピンクの花が咲くアジサイは、カリ分の少ない化成肥料を与えてください。アジサイの花色は土の酸度で変わるので、青い花に石灰を与えてアルカリ性にしてもピンクにはなりません。赤系の花の場合は、苦土石灰を与えると鮮やかになります。

増やし方

アジサイは、挿し木で増やすことができます。5~6月ごろに、枝を切り取り挿し木しましょう。枝は節の中間で切り取り、それぞれを挿し木にできます。切り口に発根剤を塗ってから、赤玉土かパーライトにさして、日陰で管理してください。

移植や植え替え

鉢植えで育てているアジサイは、1~2年ごとに植え替えが必要です。植え替えるときには一回り大きな鉢に植え替えましょう。花が咲き終わった頃が適期です。

水やり

アジサイは湿り気のある場所を好むので、根元にピートモスや腐葉土などを敷いて乾燥を防ぎましょう。鉢植えの場合は、表面の土が乾いたらたっぷり水を与えます。

アジサイの入手方法

アジサイ

値段

アジサイの苗は、1,000円くらいから入手が可能です。鉢植えになったものや、プレゼント用になっているものは、数千円程度の値段で売られています。

販売先

アジサイは日本全国でも植えられる植物で、よく出回っているので、近くのホームセンターや園芸店でも手に入るでしょう。梅雨の時期になると鉢植えも出回ります。

鉢植え

アジサイを鉢植えで育てる場合は、水切れしないように注意しましょう。水を好む性質の植物なので、土が乾いたらたっぷりと与えてください。鉢植えの場合は置き型の肥料か液体肥料が便利です。置き場所は夏の直射日光が当たらず、乾燥し過ぎない場所です。

盆栽

アジサイは盆栽仕立てにしたものも出回っています。もともとアジサイは大きくなる樹木のため、小さく仕立てるためには剪定が必要です。花が咲き終わったらできるだけ早くに選定をしてください。剪定時期が遅いと花芽を切ってしまい、来年花が咲きません。

寄せ植え

アジサイを寄せ植えして楽しむ場合は、半日陰や水を好む植物と組み合わせましょう。日陰にも強いカラーリーフを組み合わせると、アジサイの花が引き立ちます。

苗木

アジサイの苗木を入手したら、9月~10月までか、3月~4月に植え付けましょう。関東以北は春に植え付けるのがおすすめです。

アジサイのQ&A

アジサイの剪定についてお尋ねします。

現在地植えで70㎝くらいに成長しております。毎年花数もすくなく、大きく成りすぎたので少し小さくして花数をふやしたいのですが、どのようにすれば良いでしょう。株元から30~40㎝くらいが木化しております。時期と剪定位置、コツなどご指導頂けないでしょうか。
アジサイの剪定についてお尋ねします。の詳細

アジサイの液体肥料について・・・

プランターでアジサイを育てています。購入した品種のホームページを参照したところ、冬以外は月に1〜2回液体肥料を与えるようなのですが、花用の一般的な液体肥料で問題ないでしょうか?
アジサイの液体肥料について・・・の詳細

アジサイの植え替えについて教えてください。

通販で霧島の恵みという品種を買いました。開花している状態で三号ポットに入ってたので鉢に植え替えたら葉が萎れてきて元気が無いです。何か解決する方法は有りますか?
アジサイの植え替えについて教えてください。の詳細

アジサイの植え方について教えて下さい。

2つの品種が鉢に一緒に入っていますが、穴をひとつ掘って、そのまま(鉢から出した状態で)植えても大丈夫でしょうか?それとも品種ごとに分けて、距離を空けて植えるべきでしょうか?距離を空ける場合は、どのくらい空けるといいのかも教えて下さい。
アジサイの植え方について教えて下さい。の詳細

アジサイの花びらを綺麗に秋まで維持するには・・・

アジサイの花びらを綺麗に秋まで維持するには農薬必要ですか?茶色い部分が発生してしまいます。品種、環境(日当たり)様々です。
アジサイの花びらを綺麗に秋まで維持するには・・・の詳細

まとめ

日本人にとって梅雨の時期のアジサイは馴染みが深いものです。庭に植えて楽しみたいと考えている方も多いでしょう。アジサイ自体は育てやすい品種なので、初心者でも扱いやすいです。品種が多いので花色でも好みのアジサイを比較してみましょう。