ブッドレアの育て方
ブッドレアは花期が長く、5月~10月までと長く花を楽しめます。花には芳香があり、蜜を吸いに蝶が寄ってくるでしょう。花色が豊富で、選ぶ楽しみもあります。ブッドレアの特徴や育て方を紹介します。
ブッドレアの特徴
【科/属】フジウツギ科フジウツギ属
【樹高】3~5m
【種類】落葉低木
【樹形】株立ち
【花期】5~10月
【花色】白、赤、黄色、ピンク、紫
【葉形】舟形
【使い方】庭木
【耐陰性】なし
【耐寒性】ややある(東北以南)
【名前の由来】別名のフサフジウツギは、花房がフジに似ているため「房藤空木」となった。
ブッドレアは、中国原産の落葉低木です。フジの花を逆さにしたような姿から「フサフジウツギ」ともいいます。
花は5月~10月まで長期的に咲き、甘い香りがあります。ブッドレアは蝶が集まることでも知られています。
花
ブッドレアの花は、園芸種が多くあるので花色が豊富です。白、赤、黄色、ピンク、紫などの花を楽しむことができます。
ブッドレアの花が房状になり、垂れ下がるように咲きます。花房は長さ15cm~20cmになり、芳香があるのが特徴です。
葉
ブッドレアの葉は、先がとがった舟形です。葉の長さは12cm~36cmで、幅は3cm~13cmあります。葉の裏は白色のフェルト状です。
実
ブッドレアの実は、9月~10月になります。丸く小さな実です。
樹高
ブッドレアの樹高は、3m~5mです。庭では2mくらいの高さに仕立てることが多くなっています。
種類
ブッドレアは花色が豊富で、多数の園芸種があります。白色の花が咲く「アルバ」や、濃紫青色の「エンパイアブルー」、明るい藤色の「ピンクパール」などです。紅紫色の花が咲く「ハンホーパープル」もあります。
フジウツギ
フジウツギはブレッドレアの仲間です。本州と四国に分布しています。樹高は1m~2mで、花は7月~9月に咲きます。フジウツギは紫紅色の花が特徴です。
ウラジロフジウツギ
ウラジロフジウツギは、四国と九州に分布する品種です。樹高は1m~2mで、花は7月~10月に、紫色の花が咲きます。
ブッドレアの基礎知識
ブッドレアの花言葉は?
ブッドレアの花言葉は、「魅力」「深い信仰心」「あなたを慕う」などです。
蝶が集まるブッドレアの花
ブッドレアの花は蝶が集まることでも知られています。アゲハチョウなども蜜を吸いに来るので、庭に植えていれば蝶の観察ができるでしょう。
ブッドレアに蝶が集まっても蜜を吸いにくるだけです。蝶が卵を産むことはないので、虫が苦手な方でも安心して育てることができます。
ブッドレアの育て方
ブッドレアは、やや耐寒性がある品種で、東北以南で地植えができます。植え付ける場所は、日当たりがよく、土質は肥沃で、やや乾燥ぎみの場所です。日照が不足すると花つきが悪くなります。
剪定
ブッドレアの剪定は、落葉期におこないます。12月中旬~3月中旬が適期です。剪定は株元の枝を整理しながら、長すぎる枝を強剪定で切り詰め樹高を整えます。混みあった枝も間引くようにしましょう。
ブッドレアは放任するとひこばえが伸びて雑然となるので、株を適度に整理します。
花が咲いて枯れてもそのまま花がついた状態になるので、花が咲き終わったら早めに花がらを切り取ります。開花期はどこで切っても、芽が出てきます。花芽は、今年伸びた枝先につきます。
害虫や病気
ブッドレアは、アブラムシ、テッポウムシの発生がみられます。見つけ次第早めに駆除しましょう。
肥料
ブッドレアは、冬に堆肥を与えます。6月と9月は、油粕と骨粉を同様混ぜ合わせたものを施しましょう。
増やし方
ブッドレアは、挿し木で増やすことができます。初夏に充実した枝を選んで切りとり、土にさして増やしましょう。
移植や植え替え
ブッドレアは根が細いので、移植には向いていません。どうしても植え替えが必要な場合は、事前に根切をして準備をしておきます。
鉢で育てている場合は成長とともに根が密集してくるので、一回り大きな鉢に植え替えてください。鉢の植え替えは根を傷つけないようにおこないます。
ブッドレアの入手方法
値段
ブッドレアのポット苗は、数百円から入手が可能です。
販売先
ブッドレアは東北以南のホームセンターや園芸店で手に入ります。好みの花色が近くのお店で見つかりにくい場合は、ネットショップの活用がおすすめです。ネットでは淡い紫色の花がつく「アルテニフォリア」や、白花の矮性品種「ホワイトボール」なども入手できます。
苗木
ブッドレアの苗木を入手したら、11月中旬~3月上旬が植え付け適期です。関東以北では春植えにしましょう。土に堆肥をよく混ぜ合わせて、高めに植え付けます。植え付けた後は支柱で苗を固定しましょう。
鉢植え
ブッドレアは鉢植えでも管理することができます。地植えできる場所がない家庭や、寒冷地では植木鉢で管理しましょう。
ブッドレアは太陽の光を好む植物なので、鉢は日当たりのよい場所で管理します。長く花を楽しむために、緩効性の固形肥料を与えます。鉢は水切れしやすいので、土が乾いたらたっぷりと与えましょう。
ブッドレアのQ&A
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まとめ
ブッドレアは甘い香りと蝶が集まってくる庭木として知られています。小花が集まって花房をつくるので、見ごたえがあるでしょう。樹高が高くならず短く刈り込むこともできるので、狭い庭にもおすすめです。