フェイジョアの育て方

フェイジョアは切り花としても楽しめる花と、南国フルーツの果物の両方が楽しめます。背丈が低いのでシンボルツリーや生垣としてもおすすめです。フェイジョアの実を食べてまずいと感じるなら美味しい食べ方をチェックしてみましょう。フェイジョアの育て方や特徴を紹介します。

フェイジョアの特徴

【別名】アナナスガヤバ
【科/属】フトモモ科フェイジョア属
【樹高】3~5m
【種類】常緑低木
【花期】6月上旬~7月上旬
【花色】赤
【葉形】卵形
【使い方】庭木、食用
【耐陰性】なし
【耐寒性】なし
【名前の由来】学名の属名に由来する。

フェイジョアは、南アメリカ原産の常緑低木です。関東以南の暖地で育てることができます。原産地は、ブラジル南部、ウルグアイ、アルゼンチンなどです。

日本へは、昭和初期にアメリカからわたってきました。

以前までは、フェイジョアを切り花として楽しんでいました。最近では、フェイジョアの果実が日本に入ってきています。フェイジョアはブラシノキ同様に、数少ないフトモモ科の植物です。


フェイジョアの花は、外側が白色で、花の内側が赤です。開花時期は6月上旬~7月上旬くらいまでです。花は径約4cmの大きさがあります。中心に雄しべと雌しべが直立して目立つのが特徴です。

フェイジョアの葉は、長めの卵形です。長さ5~7cmで硬く、表面には光沢があります。葉の裏側には綿毛があります。

フェイジョア
フェイジョアの実は、卵形です。多汁で甘く芳香があります。果実の大きさは長さ5~10cmで、表面は緑色で中は黄白色の果肉があります。果物として食べる場合は、完熟して落果したものを収穫してください。

フェイジョアの果物は、ニュージーランドで生産されています。日本へはキウイとともに入ってきているので、スーパーなどでフェイジョアの実を見かけた方もいるでしょう。

実つきをよくしたいときは、人工授粉してください。

樹高

フェイジョアの樹高は、3~5mです。果樹として庭に植えても背丈がちょうどよく、実を収穫しやすいでしょう。

種類

フェイジョア
フェイジョアの品種は、「アンドレ」「クーリッジ」「チョイセアーナ」などです。果実が大きくなる「マンモス」や「トライアンフ」などの品種もあります。

フェイジョアの基礎知識

フェイジョア

フェイジョアの花言葉は?

フェイジョアの花言葉は、「実りのある人生」「情熱に燃える心」「満ち足りた」などです。

フェイジョアがまずい場合の対処方法

フェイジョアは追熟させてから食べる果物なので、収穫直後はまずいと感じられます。木から実が自然に落下するのをまっておいて、暖かい場所で追熟させましょう。追熟したフェイジョアは、甘みと酸味を兼ね備えた美味しい果物になります。

フェイジョアの食べ方

フェイジョア
フェイジョアは、実を触ってみて柔らかくなったら食べごろです。完熟したフェイジョアはそのままスプーンですくって食べてもいいですし、シャーベットやスムージーに加工する食べ方もあります。

夏にフェイジョアを食べるなら、実を凍らせてミキサーにかけましょう。ヨーグルトとの相性がよく、酸味を加えても美味しく食べられます。ニュージーランドではフェイジョアをアイスクリームにして食べることが多いです。

生垣にもなるフェイジョア

フェイジョアの木は樹高が高くならないので、生垣としても仕立てることができます。自然樹形を活かして背の低い目隠しになります。一般的な生垣のように成形して仕上げてもいいですし、ナチュラルな生垣に仕上げるのもおすすめです。

フェイジョアの実がならないのは?

フェイジョア
フェイジョアの実がならないのは、授粉できていないこと、強い刈り込みで花芽を取ってしまったからです。フェイジョアは違う品種を2本植えて自家受粉させてやらないと、実がなりません。自家受粉しやすい品種もありますが、違う品種を2本植えたほうが、実つきは良くなります。

フェイジョアは花芽がわかりにくいので、剪定の際に切り取らないよう注意しましょう。生垣のように強い刈り込みをする際は、花が咲きにくくなることがあります。

フェイジョアは北海道でも育つ?

フェイジョアは耐寒性がないので、北海道では鉢植えで育てて、冬に室内へ取り込みましょう。冬季の場合も室内で気温が下がらないよう注意が必要です。

フェイジョアのドライフラワーの作り方

フェイジョアの葉は緑が美しいので、葉を使ってリースにすることができます。葉を輪にすると、表面と葉裏の色のコントラストが出て、クリスマスリースにもおすすめです。そのまま日陰で飾っておけば、ドライフラワーとしても楽しめるでしょう。

シンボルツリーにもおすすめ

フェイジョアの木は花も緑も美しいので、和風・洋風どちらの庭園にも向きます。常緑の樹木のため、冬になっても緑が楽しめて、玄関先の目隠しにもおすすめです。

フェイジョアの育て方

フェイジョア
フェイジョアは、寒さに弱くなっています。そのため、栽培可能な地域は、東京以南です。植え付ける場所は、日当たりと水はけのよい場所を選びましょう。土質は選びません。

半日陰でも風通しの良い場所なら植え付けることができます。果実を収穫する目的なら、違う品種を2本植えましょう。

剪定

フェイジョアは、木が成長するようになったら、内側の枝を間引くように剪定します。内側の枝を剪定することで、中まで火の光が入るようにするためです。

剪定時期は、2~3月ごろです。長く伸びた枝には花芽が付かないので、切り戻しましょう。花芽は前の年に伸びた短くてしっかりとした枝に付きます。フェイジョアは花芽がわかりにくいので、強く剪定するのを避けてください。

害虫や病気

フェイジョアは、カイガラムシに注意が必要です。ほかにもテッポウムシが木の根元に発生することがあるので、見つけたら早めに対処しましょう。

肥料

フェイジョア
フェイジョアの肥料は、春に与えます。また、8月~9月に油粕と骨粉を同量混ぜたものを与えましょう。

増やし方

フェイジョアは、挿し木や接ぎ木により増やすことができます。

移植や植え替え

鉢植えで育てているフェイジョアは、3~4月ごろに植え替えしましょう。2~3年ごとに植え替えするとよいです。植え替えの際には一回り大きな鉢に植え替えてください。

フェイジョアの入手方法

フェイジョア

値段

フェイジョアのポット苗は、1,000円台から売られています。

販売先

フェイジョアは暖地の植物のため、暖かい地域のホームセンターや園芸店で探してみましょう。近くのお店で手に入りづらいときは、ネットショップでも買うことができます。

苗木

フェイジョアの苗木は、3~4年で実を付けます。苗木は4月中旬~5月上旬または、9月~10月までに植え付けましょう。土に堆肥をよく混ぜ合わせてから、高めに植え付けます。

苗木のときは、主幹を高さ50~60cmに切り戻します。主幹から側枝2本にして、夏に側枝を水平に誘引しましょう。成長するに従い側枝の数を増やしていきます。樹形が整ったら、長い枝を間引いて短い枝に更新します。

フェイジョアのQ&A

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まとめ

フェイジョアは、花が美しく実もなる果樹です。暖かい地方で地植えが可能なので、植え付けられる地域で果樹を育てたい方におすすめします。剪定や授粉を間違えると実がなりにくくなるので、注意点をチェックしてみてください。